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経営企画本部からのメッセージ

杉山 泰之

中国経済の減速や、中東情勢の緊迫化、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化など、世界では依然として不透明な情勢が続いています。また国内では、資源・エネルギー価格の高騰や円安などの影響による物価高もあり、今後の景気回復は予断を許さない状況です。

オリジングループでは、2022年4月からスタートさせた5ヶ年中期経営計画(Change&Growth2026)が中間点を迎えています。その中では、『変革』と『成長』をテーマに掲げ、『ニッチ・トップ』を目指して、技術の優位性によりお客様の戦略的なパートナーとして事業活動を進めていくこととしています。すでに、「事業」「技術」「営業」「カルチャー」「コスト構造」「コミュニケーション」の『6つの変革』に取り組んでいますが、メカトロニクス事業の売上高減少などにより、2024年3月期は営業赤字を計上することになりました。

こうした現状を踏まえ、東京証券取引所からの「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」の要請に対して、中期経営計画における『6つの変革』の着実な実行をとおして成果を上げ、2027年3月期ROE7%の目標達成に向けて取り組むことを公表しました。具体的には、「ニッチ・トップを目指した成長戦略の推進、既存事業の再構築による収益力の強化」「事業ポートフォリオマネジメントの実践、棚卸資産の適正化による資産効率の改善」「業績に見合った安定的かつ継続的な配当の実施、機動的な自己株式の取得による株主還元の充実」「IR活動の強化、サステナビリティの推進」などに取り組んで参ります。

生成AI技術の活用が非常に短期間のうちに世界中で進展しているように、事業環境の変化のスピードはコロナ禍より加速しています。オリジングループは、『成長』に向けて「デジタル技術の積極的な活用(DX)」「コア技術を基盤とした事業領域の拡大」などに、全社員が一人称でこれまで以上のスピードで挑戦して参ります。すでに、EV市場向け可搬型EV充放電器の上市など新しい取り組みも進んでいます。

ステークホルダーの皆さまにおかれましては、今後も変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

常務執行役員 CSO
杉山泰之